鍼治療は関節リウマチの治療としてほとんど有用ではない

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関節リウマチにおける鍼治療の有用性 Acupuncture for rheumatoid arthritis 

Medwave 2018;18(6):e7273 doi: 10.5867/medwave.2018.06.7283

関節リウマチに対してビタミン摂取をすることは治療として有用ではない


2018年にMedwaveに掲載された報告です。関節リウマチに対して行う鍼治療は殆どまたは全く有用性がないとの結論になっています。疾患の病状を改善させる治療にはなり得ないとの理解で良さそうです。以下Abstractの日本語訳、原文を掲載しておきます。

概要:関節リウマチは、世界中で最も一般的な炎症性関節炎である。慢性的な痛みにより、患者の中には鍼治療を含む補完療法を受ける人もいる。

方法:MEDLINE、EMBASE、Cochraneなどの複数のデータベースをもとにしている、健康の系統的レビューの最大のデータベースであるEpistemonikosを使用した。システマティックレビューからデータを抽出し、一次研究のデータを再分析、メタアナリシスを実施し、GRADEアプローチを使用して調査結果の要約を生成した。

結果と結論:全体で20件の研究を含む7件の系統的レビューを特定。それらはすべてランダム化試験であった。我々は、鍼治療の使用はおそらく関節リウマチにほとんどまたはまったく影響を及ぼさないと結論付けた。

INTRODUCTION: Rheumatoid arthritis is the most common inflammatory arthritis worldwide. Chronic pain leads patients to use complementary therapies, including acupuncture.

METHODS: To answer this question we used Epistemonikos, the largest database of systematic reviews in health, which is maintained by screening multiple information sources, including MEDLINE, EMBASE, Cochrane, among others. We extracted data from the systematic reviews, reanalyzed data of primary studies, conducted a meta-analysis and generated a summary of findings table using the GRADE approach.

RESULTS AND CONCLUSIONS: We identified 7 systematic reviews including 20 studies overall, all of them randomized trials. We concluded the use of acupuncture probably has little or no impact in rheumatoid arthritis.

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